神社概要
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現場情報・アクセス
JR仙石線 本塩釜駅下車 ・表参道の石鳥居まで徒歩15分 ・東参道の石鳥居まで徒歩7分 JR東北本線 塩釜駅から2キロ
三陸自動車道 利府中ICまたは利府塩釜ICから車で10分 仙台港北ICより車で約15分
022-367-1611 駐車場:無料300台 社殿は山の上にあり、神社の無料駐車場も山の上にあります。
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現場の見どころ・雰囲気
表参道の石段(男坂)は202段もあり、登るのが大変ですが、いかにもパワーをもらえそうな感じです。元気な人はがんばって登ってみてください。駐車場は山の上にあるので、必ず登る必要はありません。
神社以外では、志波彦神社の参道から海が見える景色がよかったです。 日の出や日の入りの時間がよいとのことです。
桜の季節は桜が見事だそうです。私は紅葉の時期に行きましたが、紅葉もきれいでした。
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神社詳細・歴史
祭神(鹽竈神社) 鹽土老翁神(しおつち おじの かみ) 武甕槌神(たけ みかづちの かみ) 経津主神(ふつ ぬしの かみ)
主祭神の鹽土老翁神は、古事記の「海幸山幸」の話で、山幸彦にアドバイスをする役で登場する神さまで、全国の塩釜神社で祀られています。武甕槌神は茨城県の鹿島神宮、経津主神は千葉県の香取神宮の主祭神です。
祭神(志波彦神社) 志波彦神(しわひこの かみ)
志波彦神は、記紀には現れない神で、名前の由来は諸説あります。志波(しわ)が塩(しお)に発音が似ていることから、鹽土老翁神と同一の神であるという説。「しわ」には、端という意味があり、東北遠征の果てであり、境界線、道祖神のような意味を持っていたという説。志波彦のほかに志波姫もいるので、地元ローカルの夫婦神という説。天つ神と国つ神の分類において、国つ神の別名を志波彦と呼ぶという説などがあります。
詳細
志波彦神社 鹽竈神社の両社は、一森山という小山の上に鎮座しています。西側に鹽竈神社、東側に志波彦神社があります。
南側の山のふもとから石段を登りきって、そのまま正面に見えるのが本殿ですが、なんと本殿には塩竈の神様はいません。よそから来た武甕槌神(左宮)、経津主神(右宮)が本殿に祀られているのです。(神様から見ての左右なので、参拝者から見ると、左側に右宮、右側に左宮があります)
鹽土老翁神は、本殿の東側にある別宮に祀られています。主祭神の鹽土老翁神が、本殿ではなく別宮に祀られているのは、ちょっとかわいそうな感じがします。そのことについて、神社の公式サイトでは、「当時の権力者によって本殿に武神が祀られたが、本殿がメインで別宮がサブというわけではなく、別宮の意味は特別な(スペシャルな)お宮という意味である」とのこと。(ちょっと無理がある気がしますが・・・)
鹽竈神社と同じ境内に、志波彦神社があります。別のところにあった神社を、明治時代に遷してきたそうです。現在、鹽竈神社の宗教法人としての正式名称は、志波彦神社鹽竈神社というそうです。
近くに御釜(おかま)神社という末社があり、そちらでも塩土老翁神が祀られています。こちらには、塩土老翁神が使って塩の製法を教えたとされる神釜があります。この神釜が鹽土老翁神のご神体です。毎年7月には「藻塩焼(もしおやき)神事」が行われます。この神釜の中の海水は、大雨でもあふれず、日照りが続いても枯れることがないといわれています。また、世の中でなにか異変があるときには、水の色が変わるとされています。
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小ネタ・いろんな説
鹽土老翁神を茨城県の息栖神社の祭神である久那戸神と同一視し、鹽竈神社を東国三社(鹿島神宮・香取神宮・息栖神社)と同じ構成と考えるという説があります。 力関係的に鹿島と香取がメインに据えられるのはしかたないのかもしれません。
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個人的見解
昔から地元の神様を祀る小さな神社があって、そこにあとから鹿島・香取の武神が祀られて、実質乗っ取られたものと思われます。
武甕槌神と経津主神は、茨城の鹿島神宮、千葉の香取神宮の神様ですが、大和朝廷の勢力が大和から香取・鹿島を関東の拠点にして、そこから北上して仙台方面に侵攻したルートにあります。仙台・塩竈・多賀城エリアに拠点を置いたときに、地元神を祀っていた地を乗っ取ったのではないかと。
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お祭り・行事・頒布品・その他
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訪問メモ
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