心理学、行動経済学の理論に、プロスペクト理論というのがあります。
■概要
プロスペクト理論(Prospect Theory)は、人間が不確実な状況でどのように意思決定を行うかを説明する行動経済学の理論です。1979年にダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキーによって提唱され、従来の「人間は常に合理的に判断する」という経済学の前提を覆しました。
この理論の核となるのは、「人は利益を得る喜びよりも、損失による痛みを強く感じる」という心理特性です。そのため、損失を回避しようとする方向の意思が強まります。
<主要な3つの特徴>
①損失回避性: 同額の利益と損失を比較した場合、損失の苦痛は利益の喜びの約2倍〜2.25倍強く感じられます。
②参照点依存性: 絶対的な資産量ではなく、「現在の状態(参照点)」から見てプラスかマイナスかで価値を判断します。
③感応度逓減性: 利益や損失の額が大きくなるほど、その1単位あたりの変化に対する感覚(嬉しさや悲しみの増分)は鈍くなっていきます。
<意思決定のパターン>
状況によって、リスクに対する態度が以下のように変化します。
1)利益がある場合(リスク回避的)
確実に手に入る利益を優先し、ギャンブルを避けます。
2)損失がある場合(リスク追求的)
損失をゼロにできる可能性に賭けて、あえてリスクを取るようになります。
この意思決定のパターンには例があって、それも面白いです。
<意思決定のパターンの例>
1)利益がある場合(リスク回避的)
a.「100%の確率で10万円もらえる」
b.「50%で20万円もらえる、50%でもらえない」
この2択なら、多くの人がa.前者を選びます。
2)損失がある場合(リスク追求的)
a.「100%の確率で10万円失う」
b.「50%で20万円失うが、50%で損失ゼロ」
この2択なら、多くの人がb.後者を選びます。
とってもよくわかります。
私も 1) は a.を選ぶと思います。でも、生粋のギャンブラーや、お金や心に余裕のある人は b.を選ぶかも。
2) についても、私も b.を選ぶと思います。損失がなくなる可能性がある以上、そこに賭けたいですよね。負けたら大損ですが・・・。
なんでこれに食いついたのかというと、また競馬の話につながるからです。
上記の例はともかくとして、「人は利益を得る喜びよりも、損失による痛みを強く感じる」というところは、本能的なものなのか、争いが始まった近代人の性質なのかわかりませんが、妙に納得してしまいます。
ハズレが続いて、予想もハマらず、毎回くやしい思いをしています。そんな中たまに当たったりすると、うれしいはうれしいのですが、もっと喜べばいいのにそうでもなかったりします。
自分はクールなのかな?と思ったりもしましたが、元々人はそういうものなのですね。
それを踏まえて、人にやさしくいくならば、あまり損失の心理的ダメージはないほうがいい、ということになりますので、単勝や複勝で買って、的中率を上げるというのが、一番手っ取り早い方法になります。
すぐには変えませんが、もしかしたら、高配当を狙いつつ的中率も確保して、精神的な安定を目指すなら、単勝+三連系などの複合のかたちがいいのかもしれませんね。