リッジレーサーからの学び

車・鉄道
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高校の頃、ゲームセンターでリッジレーサーというレースゲーム(クルマゲーム)にハマっていた時期がありました。

レースゲームは、あくまでもゲームなので、実際のクルマの運転とは違います。それでも、いざ免許を取ってみると、ゲームで培った車体感覚やコース取りなどの経験は生かされていると感じます。毎朝の自転車に乗っているときですら、コース取りを考えている自分がいます。

レースゲームでは、いくら壁にぶつかってもケガをしませんし、クルマも壊れません。なので、ゲームが下手でも、とりあえずゲームを進めることができます。

また、この頃のレースゲームはドリフト走行が流行っていて、難しいテクニックなのですが、リッジレーサーの場合は、ブレーキとアクセルを同時に踏めば誰でも簡単にドリフトができて、しかもどんなに派手なドリフトをかましてもコースアウトしない、という特徴がありました。
レースゲームの中でも、リッジレーサーは特にハードルが低く、ゲームが下手な私がすっかりハマってしまったわけです。

ただ、簡単だからといって、適当でいいかというとそうではなく、壁にぶつかりすぎるとスピードが落ちますので、目標タイムで走りきれなければゲームオーバーとなります。
なので、壁にぶつからないようにコースを覚えて、スピードをコントロールしながらカーブをうまくかわさなければいけません。

そうやってとりあえずコースを完走できるようになると、今度はお店の他のレーサーが出したタイムを追い越すことが目標となります。
なんども飽きずに学校帰りにゲームセンターに通って、ひとまずはそのお店でのランキング1位に「MIM」が表示されるようになりました。

しかし、さらに上には上がいて、日本全国にはもっといいタイムで走っている人がいます。当時はインターネットがありませんでしたので、ゲーム雑誌ゲーメストを読んで、全国1位のタイムを調べます。そのタイムはとんでもないもので、どうやればそんなタイムが出るのか、想像もつきません。

友達とも研究しあいながら試行錯誤し、その結論は、とことん無駄を削ることでした。
コース取りを完璧にして、ブレーキはほぼ使わず、アクセルオフでの減速のみ。ドリフトゲームなのに、ドリフトは極力使わない。
そうやって、確か1回だけ、全国1位と同タイムまでいけた記憶があります。
それも、次の月のゲーメストでは、塗り替えられているわけですが・・・

こういった思い出にひたっていますと、ゲームとはいえ、けっこう勉強になったなあと、今となれば思います。
とりあえずやってみるためには、ハードルが低いほうがいいこと。コツコツやっていくと、どんどんタイムが短くなっていくこと。他のプレイヤーのタイムが頑張る際の励みになること。会社の経費削減もそうですが、結局は無駄を削り、完成度を高めていく必要があること。
ゲームでもスポーツでもそうかもしれませんが、自分の頭で考えて、工夫をして結果が出るとうれしいもので、そういった考え方を身をもって知れたのはよかったと思います。

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