大きくなったねぇ

私見
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・・・と、こどもの頃に親戚のおじさんおばさんに言われることがあって、あまりうれしくなかったことを思い出します。

本人は毎日自分を見ていますし、自分自身の身体で生活しています。周りの家族も毎日一緒に暮らしていて、毎日見ています。大きくなったというのは事実かもしれませんが、実感はありません。

育ての親に対して言うのならわかります。「○○ちゃん、大きくなったねぇ」という感じです。それならば、服がすぐに小さくなり、どんどん大きくなる我が子を見ている親ならば、確かに大きくなったねぇ、というのは共感できますし、子育てをねぎらってくれていることで嬉しさも感じるでしょう。


くりかえしになってしまいますが、こども自身は、「大きくなったねぇ」と言われても、あまりうれしくありません。では、なにがうれしいか。こどもの立場になったときに、なにを言われたらうれしいと思うだろうか。

おそらく、身体がただ大きくなったというより、心身の大人への成長を指摘されたら嬉しい気がします。身体や容姿であれば、「大人っぽくなったね」「かっこよくなったね」「きれいになったね」など。精神的な成長であれば、「しっかりしてるね」「お兄ちゃんになったね」「立派だね」など。

おじさんおばさんがしばらくぶりに親戚のこどもを見れば、「大きくなったねぇ」と本人に言いたくなる気持ちもわかりますし、悪意はありませんが、よく考えると、違う言い方もできるな、と今回ふと思いました。

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