今年のエリザベス女王杯は、かなり荒れました。
- 16 アカイイト →10番人気 64.9倍
- 5 ステラリア →7番人気 25.1倍
- 2 クラヴェル → 9番人気 46.9倍
3頭とも人気薄で決まることは、重賞では特に、なかなかないことですよね。
重賞での勝利を目指す者としては、なぜ荒れたのかを考えずにはいられません。
タイムDMと対戦DM
■タイムDM
- 16 アカイイト →9位 60.4
- 5 ステラリア →7位 63.7
- 2 クラヴェル → 8位 61.3
- ※参考:最高74.7 最低37.0
■対戦DM
- 16 アカイイト →12位 43.2
- 5 ステラリア →9位 47.8
- 2 クラヴェル → 5位 58.2
- ※参考:最高79.6 最低24.6
DMでは、なかなか買えないことが分かります。
距離
■阪神芝2200
- 16 アカイイト →経験なし
- 5 ステラリア →経験なし
- 2 クラヴェル → 経験なし
■全場芝2200
- 16 アカイイト →京都 2着
- 5 ステラリア →経験なし
- 2 クラヴェル → 中山 4着
■全場芝2400
- 16 アカイイト →経験なし
- 5 ステラリア →東京 13着
- 2 クラヴェル → 経験なし
■全場芝2000
- 16 アカイイト →阪神 3着
- 5 ステラリア →阪神 1着
- 2 クラヴェル → 新潟 3着
阪神芝2200の経験はなく、2400も経験がない状況。
2000は全頭が経験ありなので、それを決め手にすることは難しかったと思います。
ちなみに、一番人気のレイパパレは、2200は長い、とレース前から宣言していて、そのとおりになってしまいました。最後の直線で不本意ながら先頭に立ってしまい、そこから失速し、後続に抜かれてしまいました。
前走レース
エリザベス女王杯で勝った馬の前走は、以下のレースが多いです。
■前走レース
- 府中牝馬 G2 3歳上牝馬 東京芝1800
- 秋華賞 G1 3歳牝馬 阪神芝2000
- オールカマー 3歳上牡馬牝馬 中山芝2200
今回の3頭はこんな感じです。
- 16 アカイイト →府中牝馬 7着
- 5 ステラリア →秋華賞 6着
- 2 クラヴェル → 新潟記念 3着(新潟芝2000)
府中牝馬、秋華賞は該当しています。そこまでいい結果でもないですが、絞る要素としてはあったかもしれません。
血統
今回の3頭はこんな感じです。
■血統
- 16 アカイイト →父キズナ 母シンボリクリスエス系
- 5 ステラリア →父キズナ 母欧米系
- 2 クラヴェル → 父エピファネイア 母キングカメハメハ系
キズナ産駒のG1勝利は、今回が初とのこと。
2017年生まれの4歳が最年長。キズナ産駒はまだ少ないものの、なかなかの成績のようです。
■阪神芝2200種牡馬(2019年~2021年10月)
- ディープインパクト 7-8-4-43 複勝率30.6%
- キズナ 4-1-1-12 複勝率33.3%
- ハーツクライ 4-0-3-28 複勝率20.0%
- ルーラーシップ 2-3-5-18 複勝率35.7%
- ゴールドシップ 2-0-1-2 複勝率60.0%
今度は意図的に狙ってみてもいいかもしれません。
年齢
今回の3頭はこんな感じです。
■年齢
- 16 アカイイト →4歳
- 5 ステラリア →3歳
- 2 クラヴェル → 4歳
3〜5歳で勝率が高いというデータはあるものの、出走する馬がほとんど3〜5歳なので、しぼれず。
前走秋華賞からの3歳がたまに勝つようですが、アカイトリノムスメがくると思ったら、ステラリアのほうが来ちゃったというパターンです。
東西
今回の3頭はこんな感じです。
■東西
- 16 アカイイト →西
- 5 ステラリア →西
- 2 クラヴェル → 西
元々西が強いのと、阪神開催ということもあり、当レースの過去の結果でも、西の出走馬が多く、勝率も高い状況。
今回は、東が6の、西が11で、そこそこ東もいる状況。アカイトリノムスメ、ウインマリリンあたりは、東でも入れたくなります。
しかし、調べてみると、2016年以降5年間、1〜3着がすべて西で決着してることが判明。今回も西でしぼってもよかったかもしれません。
脚質
今回の3頭はこんな感じです。
■脚質
- 16 アカイイト →追 ※今回差し
- 5 ステラリア →先差追 ※今回差し
- 2 クラヴェル → 先差追 ※今回追込
勝ったアカイイトの脚質は、典型的な追込。
面白いのは、コースのデータと、エリザベス女王杯のデータが異なることです。
阪神芝2200というコースは、全体としては逃げ、先行の勝率が高いのに対して、エリザベス女王杯は差しでの勝ちが結構多いようです。
今回も、レイパパレ含む先行馬がバーっと行って、直線でバテるパターンが予想できれば、今回のレースもハマったかもしれません。
サイン馬券
サイン馬券はふだんあまり買いませんが、こういう荒れるときに、うまい感じの理由があると、面白いですよね。
16 アカイイトが勝った理由として、「アカはアカでもアカイイト」というのがありました。人気があったのはアカイトリノムスメのほうで、そちらが来なくて人気薄が来るという。同じ馬主の二頭出しなどでは、よくありそうな話です。
あと、レース当日の11/14は、小室さんと眞子さんがアメリカに発つ日でした。運命の「赤い糸」というわけです。
ほかには、アカイイトが2019年の2歳未勝利戦で1着になったとき、同じレースに出走して2着だったのが、パンサラッサ。そのパンサラッサは、エリザベス女王杯と同じ日に行われたG3福島記念で1着。なにかの縁か。
まとめ
今回、有効だったと思われる予想は、こんな感じです。
- 西の結果がよいことから、西にしぼる
- 5歳以上は消す
- 差し、追込の馬にしぼる
- 前走レースはある程度評価する
- キズナ産駒に注目
- 似た名前の馬が2頭いたら、人気薄を選ぶ
- 当日のニュース、イベントをチェックする
何より大事なのが・・・
- 荒れそうなレースかを見極める
固そうなレースなら、人気やDMでの予想が有効ですが、荒れるレースは、人気やDMは役に立ちません。そういう荒れるレースかどうかを察知して、予想を変える必要があるということですね。
エリザベス女王杯の場合、1800でもなく、2000でもなく、2200という中途半端な距離です。牝馬には距離が長く、ペース配分も難しいです。そういったところから、荒れるかも?という予想もできたかもしれません。