来年は的中率を上げるため、無理な穴狙いは避けて、なおかつそこそこの配当が来る馬券を狙いたいと思っています。その判断のために必要なデータを取ってみます。
今回は「人気は人が作る」という観点で、馬券を買うときの心理(人気に乗って買う、一発を狙って大穴を買うなど)も含めて、人気やオッズに反映されているものと考えます。
そこで、重賞だけではなく、平場も含めてすべてのレースを対象にデータを取りました。
人気ごとの単複的中率・回収率
人気ごとの単勝、複勝のデータは、過去にも三連複の検討のときなどで何回かデータを取りました。
的中率は、単勝も複勝も、人気順にきれいに下降するグラフになっています。人が作る人気の信頼性の高さですね。
回収率は、複勝のほうは、ほぼ人気順に下降するグラフですが、単勝については1〜6番人気で逆向きのグラフになっています。
これは、人気に便乗して単勝を買う人が多く、オッズが下がりすぎていることを意味しています。
ただ、人気寄りの的中率は高いので、単勝を買わずに別の馬券を買えばうまくいく可能性があります。
そして、人気12番人気と13番人気のあいだを境に、極端に回収率が落ちています。13番人気以下を切ってもよいかは、もう少し考えたいところです。
オッズごとの単複的中率・回収率
このグラフの1、2、3・・・というのは、オッズです。1は1.0〜1.9、2は2.0〜2.9です。
17-というのは17.0〜99.9、100-は100.0〜999.9です。先ほどのグラフを再利用したかったというのと、軸馬となる本命馬を探すのであればこのくらいのデータがあればいいかなというところです。
また、単勝も複勝も、データに使っているオッズは単勝のものです。単勝1倍台の馬の複勝的中率は80.3%、という見方です。
単勝の的中率は、先ほどの人気と同様に、オッズ順に下降するグラフになっています。1倍台の単勝は49.4%と、2回に1回は当たる計算です。2倍台でも35.2%、3倍台は29.2%ですから、3回に1回。1〜3倍台は買いですね。4倍台だと5回に1回、8倍台だと10回に1回と、どんどん下がっていきます。オッズ15倍の6.1%という勝率は、人気でいうと5〜6番人気に当たります。
これが複勝になると、オッズ1倍台は8割です。複系の馬券を買うのなら、必ず買い目に入れとけレベルです。2倍台も66%。3倍台も56%と優秀。
回収率は、オッズ16倍台までくらいだと、顕著に落ち込んでいく様子もないので、参考程度になりそうです。ただし、オッズが1倍台の複勝の回収率が88.9%と高くなっているのは興味深いです。当たっても安すぎて買わない人が多いのでしょう。
1〜3着に入った馬の人気
こちらもほぼ人気順に下降するグラフになっています。
4番人気以下は、きれいな下降グラフになっています。
問題は1〜3番人気ですね。複数が固まっている部分があり、興味深いです。
1着に入る馬の人気は、1番人気が最も多くてダントツ。続いて2番人気、3番人気。
2着については、1番人気と2番人気がほぼ同じで、次いで3番人気。
3着については、2番人気、3番人気、1番人気の順番ですが、ほぼ同じ。
10K 1人1着
6K 1人2着 2人1着 2人2着
4K 1人3着 2人3着 3人1着 3人2着 3人3着
これで三連単の組み合わせを作ってみます。
足し算の場合
1-2-3人 10000+6000+4000=20000 10
1-3-2人 10000+4000+4000=18000 9
2-1-3人 6000+6000+4000=16000 8
2-3-1人 6000+4000+4000=14000 7
3-1-2人 4000+6000+4000=14000 7
3-2-1人 4000+6000+4000=14000 7
かけ算の場合
1-2-3人 10×6×4=240 10
1-3-2人 10×4×4=160 7
2-1-3人 6×6×4=144 6
2-3-1人 6×4×4= 96 4
3-1-2人 4×6×4= 96 4
3-2-1人 4×6×4= 96 4
この比率とオッズが比例していなければ、オトクなオッズが狙えるかもしれません。