競馬を予想するために、みんな必死に、データを駆使しています。データをどれだけたくさん集められて、うまく分析できるかが、的中への近道と信じています。私もその一人です。
そんな中、気づいたことがあります。もしかして、予想データというのは、集めれば集めるほど、的中から遠のくのではないかと。
たとえば、単勝オッズ1番人気が1着に来る確率は約30%です。2番人気以下と比較するとダントツでいい数字です。
なので、1番人気を買おう、とやると、70%はハズれることになります。特に私が買ったときには、よくハズれます(笑
また、それとは別に、「このコースは差し馬が有利、40%が馬券にからんでいる」なんてデータがあったとします。
1番人気がもし差し馬だったら、かなり有利なのでは?と思ってしまいます。
しかし、確率というのは、要素が複数あったら、掛け算をして値が決まるものです。
単勝1番人気が来るのが30%、差し馬が来るのが40%ならば、掛け算して12%になり、88%はハズれる計算になります(正確には、単一の事象でなければ、確率の掛け算はできませんが、イメージとして)。
では、1番人気というのはやめようと、差し馬というデータだけで選ぼうと考えると、40%の確率で来るとしても、差し馬が1頭だけというのはマレですので、頭数分だけ確率が下がります。もし差し馬が5頭でもいたら、40%ではなく、8%の確率になります。
「この条件なら90%以上来る!」といった、すごいデータがあれば、乗ってもいいかもしれませんが、なかなかそういうデータには出会いません。中途半端なデータではなかなか当たらず、さらに複数のデータを集めれば集めるほど、逆に当たりから遠のいていってしまうわけです。
ではなぜ、データを元にした予想で、一定の人が成果を出せているのかというと、たくさん資金があって、たくさんの買い目で買えるからです。
先ほどの計算は、1点で狙ったときの話ですが、たとえば当たる確率が30%、20%、10%、5%、5%という5頭を買えば、70%の確率に上げられます。
もちろん、買いすぎれば回収率はどんどん下がっていきますが、券種をうまく選び、買い目を最適化することで、的中と回収を両立させていくことは可能と思われます。
要するに、ビッグデータの活用は、ビッグマネーを持っている人の特権であり、私のような低予算の人間は、別の作戦で戦わなければいけないということなのです。
・・・書いていて、ため息が出そうになりました(苦笑
考えが合っているかはともかく、これにより、データにこだわらずに予想できる気持ちになってきました。
少し前にお話しした、コースの理解と、展開の予想のところに力を入れて、データ依存の推測から、経験や勘を交えた予測に変えていきたいと思います。
できれば、全頭に寸評をつけて、それらが合っているかの答え合わせをやっていきたいとも思っていますが、できる範囲でやりたいと思います。