競馬 人間にたとえると

競馬コラム
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競馬の1000mや1200mは、人間で言えば100m走。競馬の3000mを超えるような長距離レースは、人間で言えばマラソン。そんな例えかたをされたりします。

その例えがあっているのかどうか、気になって調べてみました。

日本の競走馬の話なので、人間のほうも日本の記録にしました。考えかたとしては、世界記録の場合でも同じです。馬のほうは、12月ということで、なんとなく中山競馬場のレコードタイムにしました。


まず最初に、馬のほうを見てみます。100mあたりの速さは、1200mで5.56秒、3600mで6.16秒となっています。3倍の距離で、増加率は10.7%です。

一方で、人間は、100mと300mの比較では、100mで9.95秒、300mで10.74秒となっており、増加率は7.9%です。

同じく人間で、1000mと3000mの比較では、1000mで13.97秒、3000mで15.34秒となっており、増加率は9.8%です。

さらに人間で、3000mと10000mの比較では、3000mで15.34秒、10000mで16.39秒となっており、増加率は6.8%です。


馬における、1200mと3600mの比較で、増加率が約10%としたとき、人間の場合は、短いほうが100mなら、長いほうは400mのほうが近い値になります。また、1000mと3000mの比較における増加率9.8%も近い値です。

ということで、競馬の1000mや1200mを、人間で言うところの100m走とすると、競馬の3000mを超えるような長距離レースは、人間で言えばマラソン、ではなく、人間の400m走くらいに相当する、と言えます。

牡馬の三冠は、皐月賞、東京優駿、菊花賞。それぞれ、2000、2400、3000メートルです。三冠を取るのはとても難しいと言われますが、それでも3つとも2000m以上のレースであり、マイケル・ジョンソンが200mと400mで金メダルを取ったのと近いものがあります。

いまだに陸上の歴史において、100、200、400を一人で制覇した陸上選手はいないそうですが、スピードとスタミナの両方で頂点を極めるのは非常に難しいことのようです。ウサイン・ボルトも、100と200は取りましたが、400はまだです。マイケル・ジョンソンも100は10秒を切ることができていません。競馬で言えば、一頭の馬が高松宮記念と天皇賞春を勝つようなもので、無謀すぎるということでしょう。


ということで、意外と人間と馬も近いところがあるなと思いつつ、有馬記念でマイケル・ジョンソンを見つけられたらいいなと思っているところです。

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