有馬記念の2011年〜2020年の10年間について、1〜3着の馬の「人気」「タイムDM順位」「対戦DM順位」を調べたところ、以下のようになりました。
- 人気は、馬券内は1番人気から11番人気まで
- 1番人気の馬券内は8割と、かなり高い
- 1〜3番人気は、馬券内に2〜3頭入る場合あり
- それに次ぐ4〜7番人気は、比較的少ない
- 8〜11番人気がちょこちょこ入る
- タイムDMは、馬券内は1位から8位が多い
- タイムDM1位の馬券内は7割
- 次いで2位5割、6位4割
- 12〜16位も馬券にからむため、切り捨てできない
- 対戦DMは、馬券内は1位から7位が多い
- 対戦DM1位の馬券内は7割
- 次いで2位6割、5位5割、7位4割
- 8〜16位も馬券にからむため、切り捨てできない
ここから、どう馬を絞るかを考えてみます。
まず、「人気」と「DM」のどちらを重視するかですが、今回は人気を重視したいと思います。
ふだんのレースであれば、DMを重視し、力がありそうな人気薄の馬を狙って、激走してくれることを祈るわけですが、有馬記念の場合は、実力馬がたくさん揃っていますし、力の必要な中山2500というコースで戦いますし、競馬ファンも大注目していますので、人気通りの固めの決着になりやすいと思われます。
単勝人気は、競馬ファンが一生懸命予想した結果が反映されていますので、馬の実力を見る指標として信用できます。有馬記念は全頭16頭立てですので、ここはひとつ、12〜16番人気はバッサリ切ることにいたしましょう。
人気側の馬ですが、まず1番人気は入れたくなります。ただ、1頭軸は危険なので避けます。また、2〜3番人気も重視したいところです。1〜3番人気は無条件で候補に入れましょう。
問題は、1〜3人気と、4番人気以下の間に境界線を引くかどうかですが、あらためてよく考えてみると、「順位」というものは、0.1の差でも変わるものであり、単勝3.5倍と3.6倍の0.1の差で順位が4位になったとしても、3.6倍の馬がけっして弱いわけではありません。すなわち、順位だけで単純に決めることは、ほぼ1〜3人気と同じ実力の馬を軽視することになります。
そこで、ひとまず指標にしようと思ったのは、「単勝9.9倍以下の馬は、1〜3番人気の馬と同様に候補に入れる」というものです。買い目が増えてしまうかもしれませんが、実際のオッズでどうなるかでまた考えたいと思います。
人気の次に、DMで候補を絞っていきます。タイムDMは1〜8位、対戦DMは1〜7位を評価します。タイムDMも対戦DMも両方に印がついた馬は、候補に入れます。片方だけ該当する場合は、サブ候補です。
そんな感じで、候補の選び方を決めた上で、過去10年間のレースに当てはめてみると、以下のような感じになります。
人気は11番人気まで。タイムDMは8位まで。対戦DMは7位まで。単勝9.9倍以下はもれなく候補に入れて、単勝10倍以上はDMで両方該当する馬を候補に入れる。
黄色に塗ったところがメイン候補で、緑のところはサブ候補になります。
結果を見ると、10レース中8レースは、メイン候補の馬で決まっています。その中には人気薄も含まれていますので、なかなか見込みがあるかと。サブ候補も買い目に入れれば9レースになりますが、買い目を考えて、メイン候補だけで行きたいところです。
当日は、まずは、単勝人気1桁の馬は、全部候補に入れます。そして、タイムDM8位まで、対戦DM8位までを確認し、両方のDMに該当した馬も入れます。
候補全頭の三連複BOXが確実ですが、買い目を減らす工夫をするならば、9.9倍以下をメイン候補A、10倍以上をメイン候補Bとして、フォーメーションA-A-ABにしてもよさそうです。欲を出せば、1番人気を頭にした三連単を軽く買ってもよさそう。
作戦はできました。あとは当日、締め切りギリギリまでオッズを観察した上で、条件に合う候補馬を確認して、トリガミにならないように買うだけです。
過去10年のレースからのシミュレーションでは、三連複ヒット率8割。どうなりますやら。早く当日にならないかな・・・。