過去10年間の、脚質ごとの勝率を調べました。
この表の見方ですが、10年間の全レースのすべてのお馬さんについて、逃げ、先行、中団、後方を集計したものです。
まず、脚質合計を見ると、足すと100%になっています。これが、純粋に脚質ごとの発生率になります。
中団がもっとも多くて36.9%、次いで後方が30.4%、先行が25.3%で、逃げはもっとも少なく7.3%となっています。
この段階では、多ければ強い、というわけではなく、あくまでも発生数が多いというだけです。
逃げ馬は1頭、多くても2頭までですが、先行、中団、後方は複数の馬がカテゴライズされるため、率が高くなります。また後方は、レース展開にも参加できない、ずっと後方にいる馬も含まれており、発生数は多くなります。
その中で1着に入った単勝率、1〜3着に入った複勝率が隣の行です。先行がもっとも多く、次いで中団、逃げ、後方の順になっています。
これだけを見れば、先行がもっとも単勝、複勝が発生しているわけなので、先行馬を買えば当たる確率が高くなるように見えます。
しかし、先行馬は1頭ではなく、何頭かいるため、買い目が多くなってしまいます。
そこでさらに、全体に対する比率ではなく、逃げなら逃げ、先行なら先行で、その脚質を母数として単勝率、複勝率を集計します。すると、逃げがもっとも率が高くなります。
逃げ馬は1頭、多くても2頭までですが、その少ない頭数で単勝率、複勝率が高いということは、逃げ馬の信頼度はかなり高いということを表しています。次いで先行になります。中団は、発生数は多いわりには勝っておらず、単体での率は低めです。後方はさらに低い率です。
ということで、見えすいたような結果になりましたが、脚質で有利なのは、全体の発生数が多く、勝率も高い「先行」と、発生数は少ないが勝率がもっとも高い「逃げ」ということが言えそうです。
実際に、最近のレースでは、逃げ、先行の馬がそのまま勝ち切ることが多いように感じます。
次回は、そもそも 脚質とは? というところを書いてみたいと思います。