競馬に関する本などを見ていたところ、複勝オッズを三連複の馬選びに活用している、という記述を見かけました。
以下は、複勝のオッズごとの複勝率です。
見づらいので、1.0〜2.0のところを拡大します。
こんな感じです。
複勝オッズ1.0倍の複勝率は、93%です。複勝を買うと、10回中9〜10回当たるということです。
これを利用して、よし、複勝を買ってやろう、とは思いません。なぜなら、買っても1000円が1000円になって返ってくるだけだからです。
しかし、三連複の1頭として考えれば、1頭が確定し、残り2頭を考えれば済むことになります。しかも、三連複であれば、ヒモ荒れで高配当になる可能性もあるかもしれません。
以前より、複勝オッズと複勝率は比例することは知っていましたが、それを三連複に活用するところまでは頭にありませんでした。
しかもそれは、複勝オッズ1.0倍のときだけではありません。
たとえぱ、1.4倍だったとして、複勝率は52%。2回に1回は来ることになります。このくらいの数値でも、三連複の買い目に入れる価値は充分にあります。
また、正確な確率の計算は異なりますが、複勝1.4倍の馬を2頭選んだら、合わせて100%っぽくなるので、どっちかは来そうな気分になります。
実際のレースでは、先週のセントライト記念。1-2-3番人気という固い決着でしたが、1番人気のソールオリエンスの複勝オッズは1.1倍、2番人気のレーベンスティールは1.3倍でした。この2頭はかなり固かったということになります。また、ローズSで2着に入った1番人気のブレイディヴェーグも、複勝オッズ1.2倍でした。
一方で、オールカマーは、上位4頭が1.5、1.5、1.6、1.6と拮抗しており、絞るのは難しいレースでした。また、神戸新聞杯のハーツコンチェルトは、複勝オッズは1.3倍でしたが、5着に敗れました。1.3倍の複勝率は59%。残り41%のほうに転がったということです。
複勝オッズがいい馬を、単純に1頭軸の三連複にするのは危険ですが、フォーメーションやボックス買いの1頭として選ぶのには有効かもしれません。自分の予想で絞ったあとに、迷ったときにでも参考にしたいと思います。