あらためて、馬券の買い方を悩んでみたいと思います。
先日の土曜日、三連複9点買いを試しましたが、散々な結果でした。
日曜日にはもう予算も少なくなっていたので、しかたなく少頭数にしぼり、少ない買い目で狙いました。そうしたところ、そこそこ当たりました。複勝で3レースほど当たりました。もちろん配当は少ないですが、一日のトータルでは元が取れた感じで終わりました。
これは、どういうことを表しているでしょうか。
三連複9点買いは、けっして悪い買い方ではないと思うのですが、土曜日のように、1〜3番人気が来ないとまったく当たりません。
また、仮にそういう当たらないレースが続いても、長期的には元が取れる計算ですが、元が取れるまで赤字が続いてしまい、体力がもたないというところがネックです。
しかも、長期的に元が取れたとしても、1〜3番人気がからむ三連複なので、そこまで配当も賑やかにはなりません。
一方で、予算が少なくなり、しかたなく複勝やワイドを買ったりすると、少ない買い目でも当たりやすく、配当は安いものの、当たるとやっぱり嬉しい、ということが発生します。
当たりつつ、配当もありつつ、身の丈に合った競馬を楽しむにはどうすればよいのか?それには、自分から買い目を必要以上に増やさないことが大きなポイントになりそうです。
それを考えるのにあたり、まずは馬券における、ある特徴について考えます。馬券というのは、流しの相手を全頭買いすることにより、同じ当たりやすさになるものがあります。
- 単勝1点 と 馬単1頭軸全頭流し
- 複勝1点 と ワイド1頭軸全頭流し
- ワイド1点 と 三連複2頭軸全頭流し
- 単勝1点 と 三連単1頭軸全頭流し
- 複勝1点 と 三連複1頭軸全頭流し など
本命で1着に来そうな馬がいて、単勝でその馬を買い、その馬が来れば、単勝は当たります。
馬単なら、たとえば18頭立てならば、馬単1頭軸で17頭全部の馬に流して買います。本命が来れば、馬単も必ず当たります。
ただし、単勝なら1点のところ、馬単は17点。馬単が当たればもちろん配当はつきますが、ハズれたときのダメージは17倍になります。
ここで、2着に来そうな馬の候補を絞り、5頭まで減らしたとします。単勝なら1点、馬単なら5点になります。本命が来なかったときのダメージは5倍に減りました。
しかし今度は、2着の5頭が来ないときもハズレとなり、2頭が揃って来ないことによるダメージが発生します。
単勝の代わりに三連単なんかで狙ったものなら、ハズれたときのダメージはとんでもないことになります。三連単は買い目を相当増やさないとなかなか当たりませんが、買い目を増やしてもやっぱり当たらないのが世の常で、ハズれたあとに取り返そうとすると、さらにドツボにはまります。
この単勝→馬単を、複勝→ワイド、三連複に変えたとしても同じです。複勝は単勝の3倍当たりやすい馬券ですが、複勝の代わりにワイドや三連複を買ってしまうと、流す馬の数に比例して買い目の数が増えてしまうので、来なかったときのダメージが増えるのは同様になります。
単勝や複勝は、本命として来た馬が来るか来ないかだけで馬券が決まりますが、他の馬券は複数の馬の組み合わせで当たるかが決まります。そのため、当たる条件が複雑になり、当てるためには買い目を増やしたくなってしまいます。
しかし馬券は、狙ってもなかなか当たらず、ハズれることのほうが多いです。このとき、買い目を増やすことで当たりやすくしようとしてもうまくいかず、予想の本命がハズれたときのダメージが増えてしまうリスクがあります。
予算も限られています。冷静になって考えてみると、そもそも私の資金では、全レースに対して、それぞれ何十点も買うような買い方は、最初っからできるわけがない、ということに気づくべきでした。三連複9点買いは、いい理論だったとしても、私が簡単に試せるものではなかったのです。
資金に限りがある以上、「勝負するレース数を少なくして、一つのレースに注ぎ込む」か、逆に、「勝負するレースを多くして、一つのレースでは少なく買う」か、どちらかを選ばないといけなかったわけです。両方は不可能です。
そこをいくと私は、どちらかというと、せっかくネット購入ができて、土日は時間があるので、できれば多くのレースで予想を楽しみたいというところがあります。
同時に、馬券を買ったらやっぱり当たってくれたほうが嬉しいですし、なおかつ高配当もほしいという、わがままで矛盾した願望もあるわけです。
それを実現する買い方は、ズバリ、「複勝をメインで買い、オマケで三連単を買う」ことです。少ない買い目で、複勝と三連単を一緒に買うのです。
一つのレースで買った負けたで一喜一憂するとき、購入した馬券すべてが当たる必要はありません。買った馬券の中で、どれか一つでも当たればいいのです。
それこそ、さっきの馬単流しで買ったとしたら、5点流しだろうが17点流しだろうが、当たるのはその中の1点だけ。残りの馬券はもれなくハズレ券になるわけです。それだけ、買った馬券を無駄にしているわけです。
なので、たくさんの買い目は買わない。なおかつ、最初から、すべての馬券が当たるとは思わないでおく心構えが大切です。
複勝と三連単をそれぞれ1点ずつ買えば、合計2点。三連単を1点だけ買ってもめったに当たりませんし、何レース買っても当たらないでしょうが、たまに当たるかもしれない。逆に複勝1点は、配当は安いですが、そこそこ当たります。
複勝が当たれば御の字、三連単が当たったら超ラッキー、と思って、36レースすべて買ったとしても、計72点。おそらく一つのレースに注ぎ込むよりも、多くの当たりを体験できるでしょう。しかもワンチャンス大当たりの奇跡が起きる可能性もゼロではありません。
これです。せこいですが、当たりやすさと配当と低予算を両立させるには、これしかありません。複勝だけだとつまらないけど、オマケに夢がある。
具体的には、複勝で最低でも2倍以上の馬を1点買い、もう1点でオマケを買うという流れです。ただし、あくまでもほんとに来そうな馬かどうかを重視して選ぶようにして、それが2倍以下なら、そのレースは見送ることも必要です。
複勝が2倍あれば、複勝に加えてオマケの三連単が買えます。複勝が3倍あれば、複勝+三連単2点か、複勝+三連単三連複、または複勝+三連単ワイドなんて買い方もできます。三連複では厳しいと思ったら、ワイド馬連馬単でもかまいません。オマケは、来たらラッキー枠なので。
あるいは、複勝が2倍でも、複勝を200円買えば、複勝+三連単三連複、ということもできますが、これをやりすぎると買い目が増えて意味がなくなるので注意。
また、単勝と複勝、馬連とワイドという組み合わせの買い方は避けます。単勝が当たれば、複勝も必ず当たります。それならば、複勝だけ買えばよい。馬連とワイドも同様です。同じ馬が来れば当たるものを、複数の馬券に分けて購入し、買い目を2倍に増やすことはないということです。
先週の日曜日には、その理屈でさっそく試していました。小倉2歳ステークスです。このときは複勝オッズは3〜4倍といったところで、複勝+三連複三連単の、計3点でした。
結果は、複勝が見事当たり!5倍つきました。三連複や三連単も当たればなおよかったですが、複勝だけでもプラスになりました。
もちろん、複勝だけを買い続けるよりも、複勝とオマケを買っているわけですから、回収率は下がるのは計算上の理屈です。
それでも、当たりやすく、買い目を減らし、たま〜に三連複三連単が来るかも?という、実に夢のある(?)買い方だと思います。わがままを叶える買い方です。
複勝の予想の腕を磨いて、複勝回収率を100%以上にできれば、この買い方では確実にプラス収支になります。あわよくばオマケも・・・
今度の週末も、この方法で、健全に低予算で予想を楽しんでみようと思っています。