5年間の牡馬・牝馬の成績を比較してみました。
左の表は、集計した件数を、そのままパーセントに変換したものです。
全体では、牡馬と牝馬の比率は 59% : 41% で、牡馬がやや多く出走しています。
芝のレース全体の出走数は、牡馬54% 牝馬46% で、ほぼ半々ですが、芝の1000-1300mのレースに限ると、牝馬のほうが59% と、多くレースに出ています。そこから距離が長くなるにつれて、牝馬の出走数は減っています。牝馬はスピードがあり、スタミナは劣るので、短距離を狙って出走しているものと思われます。
また、ダートでは、距離を問わず、牡馬のほうが多く出走しています。特に長距離戦は牝馬はほとんど出走していません。ダートはパワーが必要であり、よほど男勝りの牝馬でなければ出てこないということでしょう。
一方で右の表は、牡馬と牝馬の力や特性を純粋に比較するため、仮に同数がレースに出走したと仮定して、比率を変換したものです。
これを見ると、芝の1000-1300mのレースに出ている牝馬は、数としては多いですが、実力としては、牡馬と牝馬で互角ということが分かります。
また、芝のレースのほとんどで、牡馬が優勢です。一部、2500m以上の長距離レースで、1着だけ牝馬が優勢というところがあります。小柄で長距離もいけるタイプの牝馬が活躍しているのかもしれません。
ダートについては、牡馬が圧倒的に優勢ですが、2500m以上の2着だけ牝馬が優勢です。サンプル数が少ないので誤差の範囲かもしれませんが、1着は無理でも2着はあるというところは参考になるかもしれません。
総評としては、やはり前端に牡馬が強く、牝馬はやや力が劣る傾向があります。斤量のハンデをもらっていても、牡馬との戦いは厳しいようです。そのため、牝馬限定戦もあるというところでしょう。
これらを予想に生かすとすれば、確率が低いところをバッサリと切るほどの極端な傾向はないので、ある程度予想で馬を絞ってから、最後に絞るときの材料くらいで考えようかなと思います。