競馬 馬券の買い方再考

競馬コラム
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2022年の桜花賞では、たまたま予想がうまくハマって、1着から4着まで、自分が選んだ馬が来ました。

ところが、馬券の買い方が下手なばっかりに、馬券を外すというヘマをしました。

せっかく予想が当たったのに、買い方で失敗するというのは、何のために予想してるのか、ワケが分からなくなる話です。自分を責めるほかありません。

同じような失敗は、過去にも何度もやっていますが、今回が一番ダメージが大きかった気がします。買い方を考えることは、予想するのと同じくらい重要だということを、あらためて痛感しました。

それと同時に、少し考えました。私が何度も同じようなミスをくり返すのには、なにか原因があるのではないかと。そう買いたくなる理由があるのだろうと。それが分析できていなければ、また自分の考えで同じように考えて、また同じミスをくりかえしてしまうだろう、と思ったわけです。


そこで、今回のミスの反省として、原因をしっかり分析し、同じミスを繰り返さないように対策を打ちつつ、私に向いている買い方を見直してみようと思います。

今回のミスは、せっかく今月は「三連複フォーメーションで行こう」と強く心に決めたにもかかわらず、つい2頭軸流しに変えてしまった、継続力のなさがそもそもの原因だったとは思います。

ただ、なぜそうしてしまったか、というのが重要です。それは、3歳G1で、出走馬が18頭もいて、しかも強い馬が多かったため、馬が絞りきれなかったからです。

馬が絞りきれないまま、いつもの買い方をすると、買い目が増えてしまうため、買い目を減らそうとして、2頭軸流しにしてしまいました。

たとえば今回の場合、なんとか◎◎○○▲▲△△△△☆☆まで絞ったとして、いつものフォーメーションで買うと44点。それを◎◎の2頭軸流しにすれば、たった10点になります。買い目が一気に減ります。これはいい、と思ってしまったわけです。しかも、これだけ買い目が減るならば、全頭流しにしちゃってもいいかな、とも思ってしまったわけです。

そうやって、2頭軸流しという買い目を減らす方法に飛びつき、全頭流しをして、余った資金で穴狙いの三連単を買う余裕まで見せてしまった結果、◎に選んだ2頭のうち、1頭でも来なければハズれるという、ごく初歩的なことを忘れてしまったのです。

フォーメーションでの購入は、◎◎のうち、1頭だけしかこなくてもカバーできるのが、大きなメリットです。今回の結果も、◎は1頭、○が2頭でした。フォーメーションなら、当たっていました。仮に○の一頭を▲評価にしていても当たっていました。

思い返せば、三連複2頭軸流しは、その軸の2頭のワイドを1点で当てるのと同じことです。そんな狭いところをピンポイントで狙って、ヒモが多ければ当たりやすいかも、と勘違いしてしまっていたのが、大きな間違いでした。

まずは、三連複フォーメーションという買い方に行き着いたのには理由があり、下手に変えないほうがいいということを再度理解しなければいけません。そして、一生懸命予想して、馬を絞るほうで頑張るべきです。


また、今回のレースでは、候補が絞りきれないのと同じ理由で、実力が拮抗しているので、荒れるかも?と、欲を出してしまったのも失敗の元でした。

確かに、18番人気のカフジテトラゴンは、直線まで先頭で粘っていて、とても興奮しました。そういう馬を買っちゃいけないとまでは言いません。ただ、それがメインになって、主戦の馬券がおろそかになるのは、やはりいけません。

今回もなんだかんだで、3頭とも9番人気以下の馬で決着しました。データの信頼性は高いです。なので、軸となる予想をしっかりやって、あわよくばの穴狙いは、遊び程度にしておいたほうがよかったのです。今回の三連複は1万円以上つきました。そちらを狙えば充分だったのです。


ところで、少し話は変わりますが、私が三連複を気に入っているのは、当たりやすさと配当の高さが魅力だからですが、もしかしたら、「1着にこだわらなくてもいい」というほうが理由として大きいのかもしれません。

競馬は1着を目指すもの、馬券は単勝が基本、勝負の世界は厳しい、などと言われます。しかし、みんながみんな、そうじゃなくてもいい気がするのです。

その考え方は、こどもの頃にすでにありました。私は運動が苦手で、脚も遅く、徒競走もマラソン大会も、いつも後ろのほうでした。勉強もできるほうではなかったですし、やる気もありませんでした。私は、こどもの時点で悟りました。一番になる人は、一番になるべくして存在している。それだけの努力もしている。ただ、その努力は、一番になるための努力以上の努力を必要とし、必要以上の犠牲を払っている。自分はそうならなくてもよい、と。

私は人生において、一番を目指すことは早々に諦め、二、三番手を目指しました。社会に出ても、一番になる気はまったくなく、良くも悪くもないところで、サラリーマンとして平凡な日々を過ごしています。でも、なんとか生活はできています。仕事もふつうにやっています。一番にならなくても、生きていけるのです。一番を目指さなくても、なんとかなるのです。

競馬の予想も同じです。一番にこだわる必要はありません。どんなに調子のいい馬でも、単勝オッズが1.1倍でも、そのときの状況によって、2着や3着になることもあるわけです。では、2着や3着の馬は弱いのでしょうか?いいえ、2着でも3着でも、充分強いのです。強いから3着までに入るのです。

そんな考え方の私には、3着までに入ればいいという、複勝、ワイド、三連複という馬券は、とても性に合っているんだと思います。馬券の買い方について考えていたら、そんな話になるとは・・・。


そういうわけで、私に合った馬券の種類を見直してみます。

単勝が基本と言われても、自分には複勝が合っています。単勝を何頭か買うくらいなら、複勝1点です。

馬連も馬券の基本と言われますが、2着3着では当たりません。必ずどちらかは1着にならないといけません。その予想は大変です。なので、馬連や馬単、枠連ではなく、私に向いているのは、ワイドです。

三連複も、私にはとても合っています。3着までに入ればいいからです。ただ、BOXだと買い目が多くなるので、フォーメーションで賢く減らします。三連単は夢がありますが、買うとしたら軽く数点だけ。けっしてそちらがメインにならないように気をつけます。

もちろん、その人の歩んできた道、人生観によっては、単勝が向いている人もたくさんいると思います。そういうかたは、単勝、馬単、三連単を狙い撃ちしてほしいなと思います。


ミスを反省しつつ、自分にあった馬券はなにかというところまで考えていたら、結局は三連複フォーメーション作戦が一番よさそうなことが分かりました。しばらくはこの方法で継続していきたいと思います。

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