競馬 1〜3着の秒差

競馬コラム
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ふと、馬券にからんだ馬、1着から3着までの馬が、どのような秒差でゴールしたのかが気になりました。

パターンとしては、以下の4つが考えられます。

A. 3頭とも同時にゴール
①②③|----------
B. 2頭が同時にゴール、1頭が遅れてゴール
①②|----③----
C. 1頭がゴール、2頭が遅れて同時にゴール
①|---②③---
D. 1頭目、2頭目、3頭目とバラけてゴール
①|--②--③--

Aの場合、3頭の力は拮抗していて、僅差で着順がわかれたことになります。

Bの場合も、上位2頭の力は拮抗していたと考えられます。

Cの場合は、1頭だけ実力が抜けていて、残り2頭が拮抗している場合です。

Dの場合は、バラバラのゴールなので、強い順にゴールに入ったようなかたちです。


この4パターンのどれが多いのかを確認するため、10年分の芝G1〜G3レースの結果1112件の着差をまとめたのが、以下の表です。

掲載スペースを考慮して、二次元の表でまとめたので、見づらい感じになってしまいました。

データの見方としては、例えば、あるレースで、1着2:45.0、2着2:45.2、3着2:45.4だとすると、1着と2着の差は0.2秒、1着と3着の差は0.4秒になります。これと同様の着差に該当するレースは、37件あったというデータになります。

この表を、件数の多い順に並べて、ABCDの判定をしてみます。

154 0-1A  18 3-5D  6 0-6B  3 7-8C 
96 2-2C 17 2-5D 6 1-7B 2 1-8B
82 1-2B 17 4-5C 6 8-8C 2 3-8D
80 0-0A 14 1-4B 6 8-9C 2 4-9D
79 1-1A 13 4-6D 6 9-9C 2 5-9D
78 2-3C 12 0-5B 5 2-7D 2 6-8D
77 0-2B 10 1-5B 4 1-6B 2 7-7C
49 1-3B 9 2-6D 4 3-7D 1 0-8B
37 3-3C 9 3-6D 3 0-7B 1 1-9B
37 2-4D 9 5-5C 3 0-9B 1 2-9D
35 3-4C 9 6-6C 3 2-8D 1 3-9D
29 0-3B 8 6-7C 3 4-7D 0 4-8D
20 0-4B 7 5-7D 3 5-6C 0 6-9D
20 4-4C 7 7-9D 3 5-8D
※1は0.1の意味、他同様
※同時判定は0.1秒差を許容

A:313 B:319 C:335 D:145

Cが若干多くて、AとBが同じくらい。Dが少ない状況です。上位だとAがやや多め。


数の多い少ないで傾向を見つけることは難しかったのですが、整理している中で気づいたことがあります。ゴールが同時ということは、強さが同じだということです。

Aは、3頭が同じ強さで、3頭のうちどの馬が勝ってもおかしくなかった。同様に、Bは1-2着の2頭は同じ強さで、2頭のどっちが勝ってもおかしくない状態だった。

なお、Cは1着の馬が抜けているので、抜けた1頭が勝つ。Dも、1着だけで見れば、Cと同様です。

これを、単勝で買ったものとして考えると、Aのパターンになったら、3頭に1着になる実力があり、Bのパターンなら2頭あると考えられることになります。CとDは1頭です。

そうなると、「一つのレースに勝ち馬は1頭だから、単勝も1点」とは思わずに、最大3点の単勝は買ってもいいのではないか、と思ったのです。

そして、1着を目指していた馬が僅差で2着になり、3着にもなるわけなので、単勝で狙っていたそれらの馬で、複勝や馬連、ワイド、三連複などを買ってもいいと思ったわけです。

「3着になら入るかも?」ではなく、「1着になる決め手がある馬」を見つけようという考えかたです。

「かも」で手広く確率的に馬を選んで三連複フォーメーションで買うより、馬を絞れるかもしれません。


今週は少し今までと考え方を変えて、とにかく1着になりそうな馬を意識して買ってみたいと思います。

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