細かいところを考えるときりがないのですが、大まかに、コースの特徴と出走馬の脚質に関係が見いだせるかを考えてみます。
コースにおける注目すべきポイントとして、「スタート直後」と「最後の直線」の2つだけに絞って考えます。道中はあまり順位が変わらないことが多いので、一旦考慮しないことにします。
まず「スタート直後」ですが、スタート直後に起きることは、先頭争いです。逃げ先行の馬は、なるべくいい位置を取るために、いいスタートダッシュをして、内側のいい位置につくことを目指します。
その先頭争いは、スタートしてから最初のカーブまでのあいだの勝負になります。カーブを曲がったあとのレース中盤は、なかなか順位が変わらないからです。
そのスタートから最初のカーブまでの距離が、長いか短いかによって、内枠が有利かが変わります。
最初のカーブまでが、
・短い → 先行は内枠が有利
・長い → 枠であまり差はない
ちなみに、差し馬は後方から行くので、全体を見通せる外枠のほうが走りやすいと言われますが、差し馬が内枠に入ると、作戦を変えて先行策を取ることがあるので、内枠にはやはり要注意です。
次に「最後の直線」ですが、先行の馬は、そのまま逃げ切りたいと考えますし、差し馬は後ろから追い越したいと考えます。
最後の直線が長いか短いかで、逃げ切れるか、逆転できるかが変わります。
最後の直線が、
・短い → 先行馬が有利
・長い → 差し馬が有利
この2つを組み合わせると、5パターンになります。
a. 最初が短い+最後が短い
b. 最初が長い+最後が短い
c. 最初が短い+最後が長い
d. 最初が長い+最後が長い
e. 直線
これを具体的に、各競馬場の芝コースを当てはめてみます。
(つくり途中です)
a. 最初短い■□□ 最後短い■□□
内枠 先行
・札幌1800
・福島1800
・中山1200 1600 1800 2500
・京都1200 2000 3000
・阪神1200 2000 3000
・小倉1800
b. 最初長い■■■ 最後短い■□□
枠問わず 先行
・札幌1200 2000
・函館1200 2000
・福島2000
・中山2000 2200 3600
・京都1400 1600 2200 2400 3200
・阪神1400 2200
・小倉1200 2000
c. 最初短い■□□ 最後長い■■■
内枠先行 外枠差し
・東京2000 3400
・中京1200 2000
・阪神2400
d. 最初長い■■■ 最後長い■■■
枠問わず 差し
・新潟1600 2000
・東京1400 1600 1800 2400 2500
・中京1400 1600 2200
・阪神1600 1800
e. 直線■■■
・新潟1000
ちなみに、上記とは別に、重賞レースを競馬場ごとに大雑把なデータを取ってみたのが以下です。
距離もあるので、傾向までは出ないかなと思いましたが、多少の傾向は見られますね。
・逃げがいい 函館 福島 新潟
・先行がいい 函館 福島
・中団がいい 東京 中山 中京 京都
・後方がいい 東京 新潟 阪神
函館と福島は、小さな競馬場ということもあるからか、逃げ、先行が有利なようです。
逆に、東京と阪神は後方が有利。ただ、阪神は距離により内回り外回りがあるので、すべて後方有利とは限りません。
東京、中山、中京、京都は、中団有利。中山は先行有利に思えますけど、どうなんですかね。
新潟は、長い直線が特徴で、基本的には後方からの差しが利くのでしょうが、直1000の重賞もあるので、逃げ切り勝ちも多い特殊なパターン。
札幌は、なぜかマクリ戦法が優秀。全体的に坂が少なく平坦なので、いろんな場面で順位が変わるのかもしれません。
なんか、傾向があるのかないのか、分からなくなってきました。函館と福島は、なんとなく逃げ馬が好走しそうなので、狙ってみます。