競馬のデータは日々古くなっていきますが、理論的なものは普遍的で変わらないはず。
・・・ということで、古本屋さんに行くと、決まってギャンブル本コーナーをチェックして、情報が古くて安くなっているような競馬の本があれぱ、買ってきたりするのですが。
こないだ買ってきた本の中で、読んでてすごいわかりやすくて、自分にも取り入れられそうなものがあったので、少し整理しつつ、試してみたいと思います。
どういう話かというと、まず競馬予想は、「馬を選ぶ」「馬券を買う」の２つに分かれると。まあ、そうですよね。
で、「馬選び」を間違えれば、馬券はハズレる。それもそうですよね。
で、「馬選び」が正しく、かつその馬の「馬券」も買っていれば、予想的中になる。まあ、そうですね。
問題なのは、「馬選び」は正しいのに、「馬券」の買い方を間違えて、ハズしてしまうこと。これが非常にもったいないことだというわけです。まさにこれですよ。今まで何度も後悔したことか。
なぜそういうことが起きるのかというと、馬選びに対して、馬券の買い方が合っていないからである、買い方に漏れがあるから起きるのである、と言っています。
馬連や三連複など、ホントに漏れなく買うならば、基本的には総流しだというわけです。
ただし、買い目の点数を無尽蔵に増やせというわけではなく、予算は予算で限りがありますし、買い目を増やすほど回収率も下がりますので、定まった制限の中で、工夫した買い方をする必要があるというわけです。
その工夫のためには、馬選びの段階でも、「3着以内に来るだろう」だけではなく、「この馬は1着にくるだろう」「この馬は1〜2着は無理でも、3着には入りそう」というところまで予想しなければいけない、と言っています。
具体的に例を出すと、ある馬が1着になりそうだとします。2着でも3着でもなく、1着になるだろうと。
単勝を買って、ホントに1着になれば、当たりです。
ここで、複勝を買ったらどうなるか。当たりです。でもそれは、馬券は当たっても、予想を当てたことにならない、というわけです。厳しいですね。
ただ、そのくらい厳しい予想をすることによって、馬連ではなく、馬単1着固定で狙ったり、三連単1着固定で狙ったりできるわけなので、回収率向上が見込めます。
同様に、3着にはギリギリ入るかもしれないけど、ライバルが多いので1〜2着は無理だな、という馬がいたとします。そうしたとき、複勝、ワイド、三連複の軸にするのはいいですが、単勝や馬連を買うのはおかしい、ということになるわけです。
ただし、三連単については、3着固定という買い方があるので、それはアリ、ということになります。
ここまで、厳しい話が出てきましたが、それと矛盾するようですが、自分の予想が外れても拾えるように、馬券で手広く買うことはアリ、としています。
たとえば、単勝で買うと決めた馬の、複勝も買う。三連単で買うと決めた馬券の、三連複も買う。
いわゆる保険というやつですが、ポイントなのは、選ぶ馬を増やして手広く買うのではなく、選ぶ馬は増やさず、馬券で保険をかける、というところにあります。
そうすると、うまく行けば重ねて馬券が当たることになってしまいますが、それはそれでいいとのこと。
馬券で重なる保険はいいけど、選ぶ馬は増やさないほうがよい。選んだ馬が来たら、馬券も当たるように買いましょうというわけです。
実際に馬券にして考えてみます。
■いい馬が1頭aのケース
・aが1着に来る（2〜3着になる可能性）
・本線：単勝a 保険：複勝a
・本線：馬単a-x 保険：馬連ワイドA-x
・本線：三連単a-x-y 保険：三連複a-x-y
・aが2着に来る（3着になる可能性）
・本線：複勝a
・本線：馬連a-x 保険：ワイドa-x
・本線：三連複a-x-y
・aが3着に来る
・本線：複勝a
・本線：ワイドa-x
・本線：三連複a-x-y
いま1000円という限られた予算でやっている私としては、ある程度買い方も固まってくることになります。
■いい馬が1頭aのケース
・aが1着に来る（2〜3着になる可能性）
・単勝a 100〜1000円
・複勝a 100〜1000円
・馬単a-x 100〜1000円
・馬連a-x 100〜1000円
・ワイドa-x 100〜1000円
・三連単a-x-y 100円
・三連単a-2頭-2頭 200円
・三連単a-3頭-3頭 600円
・三連複a-2頭-2頭 100円
・三連複a-3頭-3頭 300円
・三連複a-4頭-4頭 600円
・三連複a-5頭-5頭 1000円
・aが2着に来る（3着になる可能性）
・複勝a 100〜1000円
・馬連a-x 100〜1000円
・ワイドa-x 100〜1000円
・三連複a-2頭-2頭 100円
・三連複a-3頭-3頭 300円
・三連複a-4頭-4頭 600円
・三連複a-5頭-5頭 1000円
・aが3着に来る
・複勝a 100〜1000円
・ワイドa-x 100〜1000円
・三連複a-2頭-2頭 100円
・三連複a-3頭-3頭 300円
・三連複a-4頭-4頭 600円
・三連複a-5頭-5頭 1000円
いくらずつ買うかは、オッズとも相談することになります。
試しに、先週の安田記念でシミュレーションしてみます。
・ソングラインが1着に来ると予想し、1着
・単勝500円＋複勝500円 → 4800円
・単勝1000円 → 7400円
・複勝1000円 → 2200円
・馬単a-5頭＋馬連a-5頭 → 6030円
・馬単a-5頭＋ワイドa-5頭 → 5460円
・馬単a-10頭 → 4240円
・馬連a-10頭 → 1890円
・ワイドa-10頭 → 1220円
・三連単a-x-y → 14510円
・三連複a-x-y → 2290円
・セリフォスが1着に来ると予想し、2着
・単勝400円＋複勝600円 → 1260円
・単勝1000円 → 0円
・複勝1000円 → 2100円
・馬単a-5頭＋馬連a-5頭 → 1890円
・馬単a-5頭＋ワイドa-5頭 → 1230円
・馬単a-10頭 → 0円
・馬連a-10頭 →1890円
・ワイドa-10頭 → 1230円
・三連単a-x-y → 0円
・三連複a-x-y → 2290円
三連単2着付けなら14510円
・シュネルマイスターが1着に来ると予想し、3着
・単勝300円＋複勝700円 → 1050円
・単勝1000円 → 0円
・複勝1000円 → 1600円
・馬単a-5頭＋馬連a-5頭 → 0円
・馬単a-5頭＋ワイドa-5頭 → 910円
・馬単a-10頭 → 0円
・馬連a-10頭 → 0円
・ワイドa-10頭 → 910円
・三連単a-x-y → 0円
・三連複a-x-y → 2290円
三連単3着付けなら14510円
1着に予想した馬が1着にくれば文句なし。2着にきてもそこそこ。3着でもなんとか元は取れる感じ。
今回は1番人気が3着に入りました。3着固定の三連単がズバリ狙えれば、葵ステークスのように当たることもあるというわけです。
いい馬が1頭だけでも複雑なのに、これが2頭、3頭と増えたら、さらにややこしくなります。
それでも、基本的には、選んだ馬が来たら当たるように買う、選ぶ馬を無駄に増やさないというところに注意です。
試行錯誤しながらやってみようと思います。