競馬予想で最初に考慮すべき要素はなにか?という疑問に対して、馬場や枠順、出走馬の脚質などを踏まえた「レース展開」である、と言う人がいます。
同じようなことを言う人は複数いるので、意見としてはもっともなところがあるかと思われます。
競馬で大事なのは、単純に考えれば、その馬が強いか弱いかではないかと、ふつうは思うところです。
でも、そのめちゃくちゃ強い馬も、たまに負けます。その負けるときというのが、「馬場に対応できなかった」「外枠不利のコースで外枠に入った」「ペース展開が向かなかった」といった理由になるわけです。
強い馬がそのまま実力を発揮できれば、そのまま勝てることも多いでしょうが、どんなに強い馬でも勝てないことがあり、その原因が展開であると。となれば、重要度が高いのは、馬の強さより、展開のほうではないか、というわけです。
強い馬が勝ったときというのは、展開も味方したうえで、実力も出せたわけであり、展開が向かなければ、どんなに強くても勝つことは厳しいと言えます。
もしその話がホントならば、競馬の予想には、展開予想のほうがより重要だと言えます。予想の順番としては、各馬を見ていくよりも先に、展開について留意すべきということになります。
これはもしかすると、予想師よりも我々一般人のほうが柔軟に対応できる部分かもしれません。
というのも、競馬予想誌などの予想は、事前の予想であり、枠順や最終的な出走馬が確定する前の予想です。
つまり、展開までは充分考慮されていないのが、予想師の予想なわけです。
そして、その事前の予想により、人気がつくられ、展開があまり考慮されていない、実力寄りの人気となります。
我々一般人が、レース直前に予想を行い、予想に関する要素の比重を展開に寄せれぱ、無謀な穴狙いではなく、展開に乗れた馬の好走を拾えるかもしれません。
8月からは、馬選びとは別に、展開についても触れてみたいと思います。