#author("2017-08-26T11:48:23+09:00","default:Admin","Admin")
**Y染色体 [#r6226b37]

朝のNHKの情報番組で、Y染色体により、男系の祖先をたどれるという話題を取り上げていて、つい夢中になって観て、いつもの電車に乗り遅れてしまいました。

私は大昔の人類とか、日本人の祖先などに興味がありまして、少し前に、「ミトコンドリアDNA」により祖先をたどるという本を読みました。
それによると、日本人は西のアジアと、北のシベリアと、南のポリネシアからきた人たちのミックスということがわかり、それにより縄文人と弥生人の入り方、稲作の入り方などとの関連性もわかってきました。

しかし、ミトコンドリアDNAは、女系をたどることしかできないという注意点があります。
ミトコンドリアは、母親から子供へ受け継がれますが、原理上、後に継げるのは女性だけです。
つまり、母親から娘、その娘が母親になって、さらに娘という、女系のつながりだけしかたどることができないのです。
ただそれでも、10万年前には少なくとも人類は存在していたことがわかり、人類の移動の足跡をたどることができるようになったわけです。

その、男系バージョンが、Y染色体DNAです。
こちらは今度は男性にしか継がれず、父親から息子へ、その息子が父親になって、さらに息子へ、という男系のルーツのみになります。
これをさかのぼることができれば、こちらも人類のルーツを探る手がかりになります。

それによると、日本人男性のY染色体は、DタイプとOタイプと呼ばれるものがほとんどを占めており、Oタイプは中国や韓国といった大陸にも多いことから、大陸系の弥生人、Dタイプは大陸にはほとんど見られないことから、それより古く、別ルートで日本に入ってきた縄文人ではないかと推測できるわけです。
そして、そのDタイプのDNAを現在持っている人がいる国が、チベット、中国の少数民族、グアム、インド沖の島だそうで、南国系からの渡来か、シベリア経由で来たと考えられるので、こちらは今までのルーツに関する情報ともほぼ一致し、信憑性が高まる結果となったわけです。

トップ   一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS