馬券を買ったときの配当は、券種で変わります。券種で決まる、と言い換えてもいいと思います。
券種ごとに、当たる確率、つまり当てる難しさが変わり、その難しさに比例して、配当も増える計算です。
■券種ごとの平均配当
※異常値を除外した現実的な配当
複勝 200円
単勝 400〜500円
ワイド 600〜800円
馬連 1000〜2000円
馬単 2000〜4000円
三連複 2000〜6000円
三連単 10000〜20000円
だいたいあってるな、という印象です。難しい馬券ほど配当が高くなっています。
その難しさがどこにあるのかというと、からむ頭数が多いので、複雑になるということです。
しかも、複勝単勝は1次、馬連馬単ワイドは2次、三連複三連単は3次方程式の計算になるため、選ぶ馬が増えると、2乗、3乗のペースで買い目が増え、そのぶん難易度が上がることになります。
■10頭の場合
1位 複勝 3/10 3/10
2位 単勝 1/10 3/30
3位 ワイド 3/45 3/45
4位 馬連 1/45 3/135
5位 馬単 1/90 3/270
6位 三連複 1/120 3/360
7位 三連単 1/720 3/2160
■18頭の場合
複勝 3/18 3/18
単勝 1/18 3/54
ワイド 3/153 3/153
馬連 1/153 3/153
馬単 1/306 3/918
三連複 1/816 3/2448
三連単 1/4896 3/14688
10頭→18頭で、馬券ごとの当たる確率を比較します。
単勝は、10点→18点。その差は8点です。
それが馬連になれば、45点→153点。差は108点。
三連単ともなれば、720点→4896点。差は4176点。
馬券によって、頭数が増えたときの爆発力に差があるわけです。
・・・でも待てよ、と。逆に、減ったときはどうなるんだと。
■10頭の場合
1位 複勝 3/10 3/10
2位 単勝 1/10 3/30
3位 ワイド 3/45 3/45
4位 馬連 1/45 3/135
5位 馬単 1/90 3/270
6位 三連複 1/120 3/360
7位 三連単 1/720 3/2160
■9頭の場合
1位 複勝 3/9 3/9
2位 単勝 1/9 3/27
3位 ワイド 3/36 3/36
4位 馬連 1/36 3/108
5位 馬単 1/72 3/216
6位 三連複 1/84 3/252
7位 三連単 1/504 3/1512
■8頭の場合
1位 複勝 3/8 3/8
2位 単勝 1/8 3/24
3位 ワイド 3/28 3/28
4位 馬連 1/28 3/84
5位 馬単 1/56 3/168
5位 三連複 1/56 3/168
7位 三連単 1/336 3/1008
■7頭の場合
1位 複勝 3/7 3/7
2位 単勝 1/7 3/21
2位 ワイド 3/21 3/21
4位 馬連 1/21 3/63
6位 馬単 1/42 3/126
5位 三連複 1/35 3/105
7位 三連単 1/210 3/630
■6頭の場合
1位 複勝 3/6 3/6
3位 単勝 1/6 3/18
2位 ワイド 3/15 3/15
4位 馬連 1/15 3/45
6位 馬単 1/30 3/90
5位 三連複 1/20 3/60
7位 三連単 1/120 3/360
■5頭の場合
1位 複勝 3/5 3/5
3位 単勝 1/5 3/15
2位 ワイド 3/10 3/10
4位 馬連 1/10 3/30
6位 馬単 1/20 3/60
4位 三連複 1/10 3/30
7位 三連単 1/60 3/180
■4頭の場合
1位 複勝 3/4 3/4
3位 単勝 1/4 3/12
2位 ワイド 3/6 3/6
5位 馬連 1/6 3/18
6位 馬単 1/12 3/36
3位 三連複 1/4 3/12
7位 三連単 1/24 3/72
■3頭の場合
1位 複勝 3/3 3/3
4位 単勝 1/3 3/9
1位 ワイド 3/3 3/3
4位 馬連 1/3 3/9
6位 馬単 1/6 3/18
1位 三連複 1/1 3/3
6位 三連単 1/6 3/18
上から順に見ていただくと気づくかと思いますが、まず8頭の時点で、馬単と三連複の確率が一致しています。以降、頭数が減るごとに、馬単より三連複のほうが当たりやすくなっています。
5頭では、馬連と三連複の確率が同じ。以降、馬連より三連複のほうが当たりやすくなります。
4頭では、単勝と三連複の確率が同じ。以降、単勝より三連複のほうが当たりやすくなります。
3頭は極端ですが、複勝、ワイド、三連複の確率が同じになります。1点買えば100%当たる状況。
ここから、なにが言えるのか。三連複は、馬単や馬連より当たりにくい、というイメージが植え付けられていますが、実は、頭数が少なければ、三連複のほうが当たりやすいこともある、ということです。
実際にはJRAでは最低でも出走5頭以上なので、4頭や3頭はありえませんが、5〜8頭の出走は現実にもあります。
また、もっと理論を発展させれば、実際の出頭数が5〜8頭じゃなくても、これは間違いなく来ない、という馬をドンドン消していって、結果5〜8頭が残れば、5〜8頭立てのレースと同じと言えます。
18頭立てのレースで、来ない馬を消していって、7頭まで減らせたら、その時点で馬単よりも三連複で買ったほうが、当たりやすく、なおかつ配当も大きい、ということになります。
来ない馬を消せるというところにまったく根拠がなく、非常に暴論ではありますが、なかなか当たらないという三連複のイメージは払拭できる考え方ではないかと思うわけです。
つまり、買う馬を絞っていくことで、三連複でも当たりやすくなるのだから、馬連や馬単を買わなくても、三連複を買っておけばよい、という結論です。極論ですね。
ちなみに、ワイドも見ていくと、7頭では、単勝とワイドが同じ確率になっています。以降、頭数が減るごとに、単勝よりワイドのほうが当たりやすくなります。
ワイドも頭数が減るほどますます当たりやすくなる馬券であり、ボックス買いで複数点当てれば、馬連より配当が大きくなる場合もあります。
これらの極論をいいようにとらえると、三連複とワイドで買うのがいいのではないか、というところに戻ってきます。引き続き検討していきます。