競馬の理論で、複数の馬券を購入するときに、配当が同じくらい来るように調整する、という方法があります。
たとえば、1000円の予算で買う場合、4倍に500円、5倍に400円、20倍に100円を買えば、どの馬券が当たっても1000円が2000円になる。回収率は200%となる。
そのように、当たったときに同じ配当が来るように、オッズごとに購入額を配分すれば、安定した運用になるというわけです。
私は、これをやりません。なぜなら、ランダム要素を残すことが、私のような素人にとっての唯一の勝機だからです。
ベテランの競馬ファン、プロの競馬予想師には、とても真面目さはかないません。そういう人たちが真面目に研究して、バンバン当てるところに、追いつくのは無理です。
あるとすればビギナーズラックです。このビギナーズラックというのは、あまり突き詰めないで、洗練されていない買い方をするということです。
慎重に慎重に、確率的に来ないだろうと、ベテランか消すような買い目を、ビギナーは買えるわけです。それが、とんでもない配当につながるわけです。
運だとしても、勝ちは勝ち。長期的にはベテランのほうが勝つとしても、運だけで部分的に勝つことはえりえることです。
また、購入レース数を増やせば増やすほど、統計的な理論値に近づいていくので、その結果、テラ銭を引かれた70〜80%に収束するだけになります。
私のような競馬にわかファンは、統計的な母数をなるべく増やさず、ランダム要素を残しながら、運任せのところも利用していかないと、ベテランに太刀打ちできないという話になります。
別に他人に勝つ必要はないのですが、運も実力のうちくらいで、軽く買うくらいがいいと思っています。