競馬の予想をするとき、データが多ければ多いほど当たるかというと、そうではないですね。
いくらデータが多かろうとも、適切なデータを参考にしなければ、当たるものも当たりません。しかも、どんなデータも結果には結びつかないような、予測不可能なケースもしばしばあります。
そのことには薄々気づいていても、データ集めはなかなかやめられません。
その理由としては、まず、当たりに近づくデータというものを、いまだにしっかり見つけられておらず、摸索中であるということです。お宝が見つかるまでひたすら宝を探しに行く探検家のようです(よく言いすぎ)。
タチが悪いのは、たまたまちょこっと当たったことがあるだけなのに、そのときの予想に使ったものが有用なデータであると信じて、追い続けてしまうことがあることです。そんなデータを信じても、結果につながることなく、また別のデータに手をつける、というくりかえしになってしまっています。
そろそろ、データ集めにいろいろ手を広げるのはやめて、シンプルに絞っていってもよい頃かもしれないと、ふと思いました。
そこでまず、軸となる方針を定めました。
それは、レース当日にならないと分からないような要素は考慮せず、「事前に分かる情報だけで予想をする」というものです。
たとえば、パドックや、展開は、当日にならないと分からない要素です。なので、考慮しないことにします。
本来、当日のパドックを見て、馬の見た目や馬体重などから調子を探るというのは王道です。ただ、重賞ともなれば、調子が悪い状態で出すことも考えにくく、当日急に体調が悪くなるのはアクシデントレベルの話です。
わざとパドックを見ない必要はありませんが、重視はしなくてもいいと考えました。
展開予想も、このような展開になり、この馬が有利になるだろう、などとレース全体の展開を予想しても、実際にはなかなかそのようにはなりません。レース中に騎手が作戦を変えたり、他の馬の影響やコースの影響などがあるからです。
どちらかというと、展開予想は、レース全体よりも、個々の馬の適性の部分が大きいと思います。
どの馬も、勝とうとしてレースに出ていて、自分の得意な脚質、走り方、性格があります。全体を見るよりも、その馬にとって自分の能力が発揮できる有利な展開になるのかどうか、という視点で、展開を考えるほうがいいと思ったわけです。
これらのように、当日にならないと分からない要素は、予想できないものとして横に置いておき、それ以外で予想してみてはどうか、と考えたわけです。我ながら極端な気もしますが・・・。
その方針の元、思いつくことを整理していったところ、大きく5つの要素に整理されました。
「格式」「能力」「適性」「調子」「人間」です。
■格式:出走馬の中で格上かを見る
「1年生より2年生のほうが強い」
材料:出走クラス、出走コース、賞金、
対戦相手、ハンデ
■能力:その馬の純粋な能力を見る
「同じ条件なら絶対的な能力で決まる」
材料:過去人気、予想オッズ、指数、着順、
持ちタイム、上がり3F、スタート、性格
■適性:そのレースに合っていそうかを見る
「走りやすい環境のほうが力が出せる」
材料:レース条件、コース実績、距離実績、
脚質、枠、展開、血統、走り方、天気予報
■調子:いい調子で出られそうかを見る
「身体の調子がいいほうが力が出せる」
材料:レース間隔、調教、季節、
関係者コメント
■人間:騎手や関係者の影響を見る
「騎乗や調教、レース選択で結果が変わる」
材料:騎手、乗り替わり、調教師、馬主、
レース選択
材料として、今まで活用してきたデータが並んでいて、ちっとも整理できていないじゃないか、と思われるかと思いますが、これらを全部チェックしようとは思っていません。
まずは、出走馬一頭一頭について、予想の5大ポイント「格力適調人」を大まかに見ていきます。
見ていく中で、比較や判断に困るようなことが起きたら、データでも取ってみようか、という具合に、必要に応じて掘り下げていきます。
こういった流れで進めていきます。
そうすれば、型にハマりすぎず、限られた時間で確認でき、フィーリングも含めて馬を選んでいけるかと思ったのです。
ちなみに、当日まで分からないような内容は、ランダム要素が大きいので、予想の際には使いづらい要素としましたが、どのくらい排除できるかはまだわかりません。
■予想に利用しない予定のもの
当日オッズ人気、パドック、馬体重、
返し馬、レース全体の展開
もしかしたら、当日オッズ人気を「能力」に、パドックや馬体重、返し馬を「調子」に組み込んでいくかもしれません。
また、事前には分かるけど、あまり当てにならないデータにも気をつけたいと思います。
■あまり当てにならない気がするもの
・この血統が来る/来ない
・この前走レースから来る
・何番人気がよく来る/来ない
・このレースは固い/荒れる
・この騎手が来る/来ない
・このハンデ馬が来る/来ない
・馬齢
・こじつけ
そういったところで、次からは5大ポイントをおさえながら予想していきたいと思います。