強い馬が勝つ、だけではなくて、なにか傾向はないかなぁと思って見ていると、競馬場の傾向に行き着きました。
競馬場によって、馬が走りやすい、走りにくいがあるのではないか。騎手の得意不得意があるんじゃないか、強い馬が実力を出せるコースと出せないコースがあったりしないだろうか。
そんな感じの仮説で、あまり細かくではなく、大ざっぱに、競馬場ごとの「1番人気の勝率、連対率、複勝率」をまとめてみました。これは過去10年間の、平場も全部含めた数字です。
上から並んでいる順番は、勝率、連対率、複勝率のそれぞれの順位をつけ、3つの順位の平均を取って、その順番どおりに並べたものです。
福島は、圧倒的に1番人気の結果が悪い、つまり荒れることがわかります。
逆に東京は、人気のとおりの結果になりやすい、つまり荒れにくいということです。
狭くて小回りの福島と、直線が長くて道中も広々している東京での差であろうと、なんとなく予想が付きます。
この傾向が、レース出頭数により起きていると、純粋な競馬場での判断ができないため、念のため頭数を絞った検索(12-16頭のデータと、10-14頭のデータ)を行いましたが、傾向はほぼ同じでした。
なぜ、福島、小倉、函館。札幌が荒れて、東京、阪神は荒れにくいのか。地方と中央というちがいがあります。大きいレースがあるかないかもあります。
そんな中、他の競馬場データと順位の傾向が似ているデータを見つけました。
これは、最内枠(1枠1番)と、最外枠(8枠#番、レースにより変わる)を比較して、どちらのほうが勝率が高いかを調べたものです。その傾向と似ているというわけです。
多少のこじつけ感はありますが、この仮説が正しいとすれば、福島や小倉が荒れるのは、内枠に入れば、人気薄も勝ちきれることがある、外枠に入ると、強い馬も勝ちきれないことがある、と読み取れます。
競馬場の小ささ、道の細さ、カーブのきつさなどが影響して、内枠有利になっているというわけです。
どのくらい影響するかはわかりませんが、外枠の人気馬の勝率がもし下がるとすれば、馬選びにも影響してきます。試してみる価値はあると思います。