先週は、厩務員のストライキでひと騒ぎありました。
でも、結局、土曜日はストライキが実行されましたが、日曜日はストライキはせず、通常どおりだったそうです。
ストライキがうまくいかなかった原因として、各地の労働組合が団結して交渉している途中で、離脱者が出てしまったことが大きかったとのことです。
給料というのは難しいもので、人によって多い、少ないがあります。少なくて大変な人もいれば、不満に思わない人もいます。
特に競馬の場合は、強い馬を育てて、賞金の高いレースで勝つと、手当が多くなるので、新体系の人でも不満に思っていない厩務員さんもいるようです。
そういった、人それぞれ事情がちがう中で団結するのは難しかったのかもしれません。
また、ストライキのやり方もよくなかったのでは、という話もあります。
確かに競馬を運営しているのは、中央であればJRAになるわけですが、厩務員さんが給料をもらっているのは、調教師さんからです。
なので、調教師さんからもらっている仕事の給料に不満があれば、調教師さんだけ相手にすればよくて、ストライキをするなら、馬を育てる仕事をストライキすればよかったわけです。
でもそれは、馬を育てるのが好きでやっている人たちにはできなかったのでしょう。
JRAとしては、雇用関係のないところでの揉め事に巻き込まれて、迷惑を受けるかたちになりました。
ストライキといわれても困るだけで、人をかき集めてでもレースを開催しようと考えるのは当然だった、というわけです。
とはいえ、給料制度などの策定にはJRAも関わっているわけで、無関係とは言えませんが、レースをボイコットするのは、あんまり効き目がなかったということですね。JRAの中で働いている人なら別ですが。
とりあえず、今週もふつうに開催してくれるみたいなので、ありがたいと思っています。